令和2年4月28日
生徒の皆さんへ
習志野市立習志野高等学校
校 長 岩 波 永
4月17日に、千葉県高等学校体育連盟が6月末までの主催事業(県高等学校総合体育大会など)の中止を決定しました。そして、昨日(4月26日)、全国高等学校体育連盟が本年8月に全国21府県で30競技が実施予定だった「令和2年度全国高等学校総合体育大会」の全競技及び総合開会式の中止を決定しました。
この苦渋の決断に達するまで、多くの時間と議論が費やされたと聞いています。
最終的には、選手、補助生徒、大会役員など大会に関わる全ての人々の安全と安心を確保することが困難だと判断したからです。
それぞれの部活が新人戦を終え、春に向けてスタートした直後、日本国内で新型コロナウイルス感染症が発症し、日々めまぐるしく変化していく中で、学校も臨時休業を余儀なくされ、春の選抜大会や、日々の練習、そして遠征・合宿などすべての活動が停止となっている中、今回の決定が下されるということになりました。
特に3年生の皆さんにとって、どれだけ辛いものかは、想像するに耐えがたいものがあります。運動部活動に一生懸命に取り組み、「インターハイ」という高校生最大のスポーツの祭典の出場を目指して、言葉では表せない努力をしてきた皆さんの気持ちを思うと、正直言葉がありません。皆さんの夢を奪ってしまったこの感染症が憎いです。
しかし、後ろばかり見ていては、先には進めません。思い出してみてください。仲間と協力し、ともに汗を流した1日1日を。それが皆さんにとってかけがえのない大きな財産となり、この習志野高校に脈々と受け継がれている「雑草の如く 逞しく」という習高精神が身についたはずです。
これで終わりではありません。次へのステップに進むスタートの時なのです。
3年生のみなさん、前を向きましょう。そして新たな一歩を踏み出しましょう。
皆さんの可能性は無限にあります。輝く未来に向けて飛躍されることを心から願っています。
そして、1・2年生が、皆さんの思いを胸に戦ってくれるはずです。それが「習高」だと私は信じています。
皆さんには、この思い、誇りを忘れずに、これから進むべき道を一歩ずつしっかりと歩んでいってほしいと願っています。