10月31日(金)、本校にて「思春期教室授業研究会」を開催いたしました。教育関係者、学校保護者、医療従事者など多くの方々にご参加いただき、対面とオンラインを合わせて充実した研究会となりました。
 5時間目は、菊池準先生、福岡助産師による講話を実施しました。性を人権として捉えることや科学的な命誕生の仕組みについて、生徒たちは真剣に学びました。6時間目には、各学級で「互いを大切にできる関係」について生徒同士が話し合い、思春期における自分と性との向き合い方を深く考える時間となりました。
 研究協議では、性教育の実践について多くの賞賛の声をいただきました。参加者からのコメントを一部ご紹介します。
- 「助産師による命の講話で感情に訴える内容と、菊池先生による性的自己決定能力を考える内容が、バランスよく組み合わされていて効果的だった。」
 - 「人権の視点や多様なあり方を基盤にした授業設計が素晴らしく、スライドでの性別表現への配慮など細部まで考えられていた。」
 - 「附属中の学級担任の先生方が自分の経験談を交えて授業することで、生徒との距離が縮まり、相談してもらえる関係づくりにつながっていた。」
 - 「教師が生徒の意見を否定せず受け止め、感情を丁寧に聞き出すことで、安心して語れる雰囲気と信頼関係が築かれていた。」
 - 「生徒が『自分がこの立場だったら』と自分事として真剣に考え、一生懸命話し合う姿勢に感動した。」
 - 「学級担任がさりげなく『何かあったら相談してね』と伝える自然なトーンが、相談しやすい関係づくりにつながっていた。」
 
 菊池先生、福岡助産師による貴重な講話、そして生徒たちの真摯な話合い活動を通して、思春期における性教育のあり方について、参加者の皆様と共に学びを深めることができました。オンライン・対面を問わず多くの方にご参加いただき、大変有意義な時間となりました。心より感謝申し上げます。
 今後も、生徒の豊かな成長を支える実践研究に取り組んでまいります。