思春期教室を実施しました ~公開授業・研修会~
本日、公開授業・研修会として、各学年で思春期教室を実施しました。本校の思春期教室は、各学年の発達段階に応じたテーマを設定し、専門家による講話とその後の学級活動を、ひとつづきの学びとして構成しています。知識を得ることにとどまらず、身近な言葉や人間関係の場面を題材に生徒同士が対話することで、自分と他者の命や権利を尊重し、よりよい行動を選択する力を育てることをねらいとしています。
1年生は「性と生(いのち)の基本」、2年生は「性的自己決定と相互尊重」、3年生は「責任ある行動と将来への意思決定」。それぞれのテーマで御講演をいただき、次の時間に各学級で話合い活動を行いました。当日は、教育関係者や医療従事者の皆様、保護者の方々にも参観いただきました。どの学年の教室でも、真剣に耳を傾け、自分の言葉で考えようとする姿が見られました。
ここからは、3年生の話合いの様子を中心にお伝えします。
■ 講話で学んだこと
からだの成長や妊娠、性感染症についての科学的に正確な知識に加え、多様な性、性的自己決定権、そして身近に起こり得るデートDVについて学びました。土台に置かれたのは、「自分らしく幸せに生きていく権利」という考え方です。
■ 「対等な関係」とは何か
学級活動では、「互いを尊重した恋愛とは?」をテーマに、対照的な二組の会話事例を読み比べました。「『~に出かけない?』という語尾に、選ぶ権利が残されている」「予定を立ててくれたことに素直に『ありがとう』と言えている」「無理なときに『無理』と安心して言える」。反対の事例については、「外面がよいので周りにはよい人に見えるけれど、相手を依存させて逃げ出せなくしてしまう危うさがある」という指摘も出ました。「現実には吹き出しは見えない。だからこそ相手の表情をよく見ることが大切だ」という言葉も印象的でした。
■ 気持ちをどう伝え合うか
曖昧な態度をとらず、はっきり伝えること。「また今度」というその場しのぎの言葉は相手に期待を持たせてしまうこと。断ったときにすんなり引いてくれた相手には、きちんと感謝を伝えること。そして多くの班が、「断れるかどうかは、その瞬間のせりふではなく、日頃から感謝を伝え合えている関係の積み重ねがすべてだ」という結論にたどり着きました。
振り返りシートには、「お互いの人権を尊重し、無理を強要しない関係を築いていきたい」「日頃からの感謝や思いやりを実践していきたい」という言葉が並びました。
御講演いただいた講師の先生方、参観いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。