中学2年生の理科の授業で、「試験管の中で雪を降らせよう」という実験を実施しました。これは、塩化アンモニウムの再結晶を利用した実験で、温度による溶解度の変化によって起きる結晶の析出を観察し、再結晶により物質が精製できることを確かめることが目的です。塩化アンモニウム(5g)を水(10ml)に溶かして加熱し、すべて溶かした後に冷却すると、試験管内に白い小さな結晶が雪のように析出しました。
生徒が特に熱中して観察していたのは、結晶が「落ちていく最中にトゲが伸びてじわじわと成長していくこと」や、「トゲが立体的についていること」です。生徒たちは「おーっ」と言いながら、姿勢を低くして、試験管を食い入るように見ていました。実験の雰囲気を盛り上げるために、少し早いですがクリスマスソングをかけてみたところ、みんな喜んでいました。
科学的な現象の観察と、季節感のある音楽で、記憶に残る楽しい理科実験になったようです。