NPO法人みんなの進路委員会主催による「ボーダレスキャリア出張授業」を実施しました。「世界を舞台に探究しよう!海外留学×アントレプレナーシップ」をテーマに、海外大学での学びや起業の経験を持つ先輩方から、貴重なお話を伺いました。
本校では、生徒たちが主体的に課題を発見し解決する力を育む探究学習に取り組んでいます。本イベントは、探究学習をスタートさせる上で生徒たちの視野を広げることを目的とし、実際に世界を舞台に活躍する先輩方の経験談を通じて、新たな選択肢や可能性を知る機会として企画されました。
海外での学びには多様な方法があり、奨学金制度や編入制度など、挑戦を支える仕組みが充実していることを知ることで、生徒たちが世界に目を向けるきっかけとなることを期待しています。
【ゲスト講師の講演内容】
長瀬 虹 氏
福岡県出身の長瀬氏は、高校で国際バカロレア(IB)を取得し、オランダの大学へ進学されました。広い世界を知りたいという強い好奇心と、グローバルな視点で社会を見つめたいという思いから、海外進学を決意されました。
オランダでの学生生活では、「授業中に1回発言する」といった具体的な目標を立てることで着実に成長を重ねてこられました。現在は、オンラインで英語・日本語講師として活動する傍ら、日本の社会問題について英語で発信するSNS活動(フォロワー約6800人)を展開されています。社会学を学んだ経験と英語力を組み合わせ、日本と世界をつなぐ架け橋として活躍されている姿が印象的でした。
小池 修平 氏
東京都出身の小池氏は、人生を変えたいという強い思いからカナダの語学学校へ留学されました。そこで「コミュニティカレッジ(CC)」という制度を知り、新たな可能性を見出されました。中学1年レベルから英語と数学を学び直し、努力を重ねて、カリフォルニア大学バークレー校への編入を実現されました。
CC経由の編入制度は、学費を節約でき、英検2級程度の英語力があれば入学できる魅力的な選択肢です。小池氏は現在、大学3年生でありながら留学エージェント会社を起業し、より多くの人に留学の機会を提供する活動をされています。「挑戦することで応援してくれる人が集まる」「失敗は成功へのプロセス」という力強いメッセージが、生徒たちの心に響きました。
両講師から共通して伝えられたのは、「環境を変えることで新しい自分に出会える」「挑戦することで人生が開ける」という前向きなメッセージでした。また、主催者からは、高校生向けの奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN」(中学3年生から応募可能なコースあり)や、書類選考で受験できる海外大学の制度についても紹介がありました。
本イベントを通じて、生徒たちは海外での学びや起業という新たな選択肢に触れ、自分の可能性を広げる貴重な機会となりました。これからの探究学習においても、今回得た多様な視点を活かしながら、生徒一人ひとりが自分の興味や関心を深め、主体的に挑戦していく姿勢を育んでいきたいと思います。



