日誌


2023/01/19

授業実践の紹介

| by 愛媛大学教育学部附属中学校

 今日は、国語科でのICTを活用した実践を紹介します。

 まず、2年生の文学的文章の授業です。「走れメロス」を読み、最初の感想をもとに問いを立てました。生徒たちは、「自分だけでは読み取れなかったから、みんなでこんなことを考えてみたい。」「ここを読み深めていけば、この作品をもっと理解できるようになると思う。」という気持ちで、一人一人問いを立てていきました。問いを持つことで、生徒たちは文学的文章と主体的に向き合うことができます。








 以前は、この問いを黒板でまとめていました。しかし、今回はロイロノートを活用してまとめてみました。「共有ノート」の機能を活用することで、一人一人の問いをみんなで共有することができました。また、黒板を背にして教師主導で行っていた問いの整理を、生徒たちの力ですることができました。生徒たちは、今後「走れメロス」を再読します。自分たちで立てた問いをもとに、この文章の表現や構成、語り、文体に着目して、主体的に読み深めていくことができるはずです。

 次に、3年生の古典の授業です。「土佐日記」「伊勢物語」「今昔物語集」「枕草子」「徒然草」「方丈記」「御伽草子(おとぎぞうし)」「醒酔笑(せいすいしょう)」の中から班ごとで本を選択し、自分たちで段や場面を選択して読み取り、その成果をみんなに紹介しました。「いろいろな古典作品に触れる中で、古文や当時の文化・生活に親しみたい」という気持ちで、生徒たちは各作品と向き合いました。





 以前は、画用紙で提示資料を作成させていました。しかし、ロイロノートを活用することで、分かりやすい提示資料を素早く作成することができました。ロイロノートでは、発表した生徒の手元にも、聞いている生徒の手元にも、提示資料が残ります。そのおかげで発表を終えた後も、内容を振り返ることが容易になりました。生徒たちは多くの作品に触れることで、古典の世界をより身近に感じることができたはずです。

 国語の力、言葉の力を高めるために、国語科でもICTを有効に活用していきたいと思います。


19:47 | 今日の出来事