カウンタ

COUNTER1355225

連絡先

住 所    〒790-0855
松山市持田町1丁目5番22号
【アクセス】
(広域) (詳細)
 電話 (089) 913-7841

 FAX (089) 913-7842
e-mail
 fuchu★edc.ehime-u.ac.jp
(★の部分を@に変えてください)
 

ログイン

附中ニュース


2026/09/25

さみしさは、本気で関わった証し

| by 愛媛大学教育学部附属中学校

さみしさは、本気で関わった証し


 教育実習生とのお別れから、一夜明けました。校舎の空気が、どこか少し静かです。昨日まで当たり前のようにそこにいた人がいない。附中生の中にも、喪失感のような感情が残っているように見えました。


 けれども、そのさみしさは悪いものではありません。心が動くのは、本気で関わったからです。適当に過ごした一か月なら、別れても何も残りません。一緒に悩み、一緒に笑い、真剣に向き合ったからこそ、いなくなったことが胸に残る。この感情もまた、あの一か月の確かな成果なのだと思います。


 「先生の血液型は何ですか」。職員室でそんな話題になり、ある先生が真顔で「クワガタです」。すかさず別の先生が「私はガタガタです」。ひとしきり笑い声が上がりました。実は、こうした他愛のないやり取りこそが大切なのだと思います。安心して冗談を言い合える場所だからこそ、真剣な議論もできる。実習生の皆さんが遠慮なく質問し、思い切って挑戦できたのも、この空気があったからかもしれません。


 生徒たちもまた、あの気持ちを抱えたまま、もう次に向かって進み始めていました。1年生の教室では、大洲宿泊研修の学年レクリエーションに向けて、「みんなが楽しめる内容にしよう」と意見を出し合う声が響いていました。誰か一人が楽しいのではなく、全員が楽しめるものにしたい。その視点をもって話し合えることが、何よりの成長です。

 2年生は、西日本最高峰、標高1,982メートルの石鎚山へ。急な道のりを、仲間と声を掛け合い、励まし合いながら一歩ずつ登っていきました。自分の力だけでは越えられない場面でも、隣に仲間がいれば進める。そのことを体で学んだ一日となりました。

 3年生は、修学旅行に向けて事前指導を受け、民泊でお世話になる方へ思いを寄せながらお土産を選びました。「どんな方だろう」「これ、喜んでもらえるかな」。まだ会ったことのない人の顔を想像しながら選ぶ時間は、それ自体がもう旅の始まりです。準備は万端、あとは出発を待つばかりとなりました。


 三つの学年の姿に、共通するものがあります。どれも、誰かとともに歩み、誰かのことを思う時間だということです。レクリエーションは「みんなが楽しめるように」と考えるところから始まり、登山は仲間の息づかいに気付くところから進み、お土産選びはまだ見ぬ人を思うところから始まります。自分ひとりで完結しない営みの中でこそ、人は育っていきます。


 実習生との出会いと別れを経て、附中生が心なしかたくましくなったように感じられます。関わってくださる全ての方への感謝の気持ちをもって、それぞれの行事に向かってほしいと思います。そして、また新しい出会いを重ねていってください。応援しています!





17:44