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附中ニュース


2026/09/04

「バレなきゃOK?」から「信頼される自分」へ

| by 愛媛大学教育学部附属中学校
「バレなきゃOK?」から「信頼される自分」へ

 「バレなければ、授業中に遊んでもいいのだろうか」本日の朝活の時間、全校で行ったデジタルシティズンシップ教育は、この問いから始まりました。

 デジタルシティズンシップとは、インターネットやデジタル技術をただ禁止したり制限したりするのではなく、それらを正しく使いこなし、社会の責任ある一員として積極的に参加する力を育てる教育です。今回のテーマは「学校タブレットを使う責任について」。大切にしたのは、「ルールだからだめ」と教え込まないことです。生徒たちが実際に抱えている葛藤や弱さを、班の中で本音のまま出し合うところから始めています。

 1年生のある班では、人間関係の葛藤が語られていました。「授業中にタブレットで遊んでいる人を注意したいけれど、クラスの雰囲気がぎくしゃくするのは避けたい」。正しいと思うことを言いたい気持ちと、関係を壊したくない気持ち。そのどちらも本物だからこそ、真剣に悩む姿がありました。そんな中で、「本当の友達なら、相手が後で困らないように、1対1で優しく伝えるべきだ」という意見が出ます。さらに、「お互いに声をかけやすい学級の雰囲気を、普段からつくっておきたい」という声も聞かれました。

 2年生からは、自分の弱さを正直に見つめる言葉が聞かれました。「調べ学習をしているはずなのに、つい他の画面が気になってしまう」。誰にでもあることを、誰かのせいにせずまず認める。そこから、「使わない時間はタブレットの蓋を閉じておく」といった、教室ですぐ実践できる工夫が共有されていきました。意志の強さに頼るのではなく、自分で自分をコントロールする仕組みを考えてみる。そんな発想の転換が見られた班もありました。

 3年生の話合いでは、責任という言葉の意味そのものが問い直されていました。「一律に厳しい制限ルールをかけると、真面目に使っている人まで不便になって損をする。それはおかしい」。鋭い指摘とともに彼らがたどり着いた結論は、「今自分が開いている画面を、いつ、誰に見られても恥ずかしくない状態を常に保っておくこと」でした。誰かに監視されているから守るのではなく、自分は信頼に足る存在でありたいという思いからの言葉で、最上級生らしい、本質を突いた発言だと感じました。

 もちろん、これらはこの朝に出された意見の一部であり、全ての生徒が同じ結論にたどり着いたわけではありません。まだ言葉にできない迷いを抱えたままの生徒もいたことでしょう。 一律の禁止や制限だけでデジタルと付き合うことが難しい時代だからこそ、本校はこれからも生徒の主体性と自律を信じ、それを支える教育活動を続けてまいります。

 保護者の皆様、ぜひ御家庭でも、今日の話し合いを家庭でのSNSの使い方の会話のきっかけにしていただければ幸いです。



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