神奈川県立図書館、神奈川県立川崎図書館の機能集約、廃止等の検討について 新聞報道やカレントアウェアネス・ポータルによると、神奈川県は神奈川県立図書館、神奈川県立川崎図書館の機能集約、廃止等の検討を開始しているとのことです。その中では、県立図書館の閲覧・貸し出しサービスの廃止、県立川崎図書館の廃館と蔵書の県立図書館への移管などが検討されているとあり、大きな衝撃が広がりました。
神奈川県立川崎図書館は科学・技術に特化した全国唯一の公共図書館であり、「社史コレクション」「学協会誌・技報・講演論文集」「特許・規格」等ユニークな蔵書構成と事業展開で、神奈川県の「ものづくり」を積極的に支援してきた図書館です。この図書館が廃館となり、資料が閲覧も貸出もされないとなれば、豊富な科学技術情報が無駄に死蔵されることになってしまいます。仮に市町村立図書館経由での閲覧・貸出が可能だとしても、これまでのように、科学技術情報を多面的・複合的に利用することは難しくなり、研究活動にも支障をきたします。
神奈川県資料室研究会は、51年前の創立当初から、県立川崎図書館と密接に連携して活動を行ってまいりました。今回の検討の結果によっては、当会の活動にも、県内企業の研究活動にも大きな影響が生じることを危惧しています。当会としては、神奈川県立川崎図書館との連携を維持し、活動を続けていくためにも、今回の検討に対して積極的に発言をしてまいります。
2012年11月22日
神奈川県資料室研究会