県知事と県教育委員会委員長宛に『神奈川県資料室研究会の望む県立川崎図書館像』を提出しました。
「神資研の望む県立川崎図書館像(素案)」への意見募集について
(2015.9)
科学と産業の情報ライブラリーとして自然科学・工学・産業技術系の情報を提供している神奈川県立川崎図書館は、かながわサイエンスパーク(KSP)へ移転することが2013年12月に県により発表されていますが、KSPには現在の所蔵資料をすべて収容するだけのスペースが無く、現状のサービスを維持できるか危ぶまれている状況です。
移転が発表されてから2年近くが経過したにも関わらず、移転後の姿はいまだに提示されていません。神奈川県資料室研究会にとっても、移転後の県立川崎図書館がどうなるかは非常に重要な問題です。
県立川崎図書館がさらに進化した科学と産業の情報ライブラリーとして活動していけるよう、望ましい姿について神奈川県資料室研究会として提言したいと思います。
「神資研の望む県立川崎図書館像」(素案)をご覧いただき会員の皆さまからの意見を募集、図書館総合展の神資研主催フォーラムにおいて全体討議の結果を踏まえて修正します。
まとまった提言を会員の皆様へお知らせの上、神奈川県資料室研究会として神奈川県へ提出する予定です。
ぜひ会員の皆さまのご意見をお寄せください。(意見募集は終了しております)
※神資研の望む県立川崎図書館像(素案)の内容については、
「続きを読む」をご覧になるか、以下のファイルをご利用ください。
神資研の望む川崎図書館像(素案).pdf (121KB)
神資研の望む県立川崎図書館像(素案)
コンセプト:「さらに進化した科学と産業の情報ライブラリー」
<蔵書>(モノと電子)
●科学・産業系資料の充実(モノ)
現在のコレクションを分散させること無く維持した上で一層充実させ、関東圏における科学技術情報へのアクセス拠点となる。(国会図書館の科学技術情報は主に関西館が所蔵)
・専門雑誌・技報・専門書籍・規格類・海外規格のさらなる充実
・社史(含む団体史・組合史)の一層の収集
・科学技術系外国語雑誌デポジットライブラリーの充実
会員機関からの寄贈を一層拡大する
●電子情報へのアクセス(電子)
・電子書籍の導入
・電子ジャーナルの導入
・データベース提供のさらなる充実
STNなどの海外文献データベース
●特許情報のさらなる充実(電子)
・外国特許へのアクセス(商用データベース)
・特許解析ツール・特許MAP作成支援
<サービス>
●所蔵資料を活用した企画展示のさらなる活発化
社史フェア
「川崎公害裁判訴訟記録」等のコレクションを活用した企画
●サイエンスカフェ等各種講演会の継続
●図書館ホームページを活用した情報発信の強化
・SNS(Twitter、Facebookなど)の活用
・オリジナルコンテンツ
●創業・経営相談、発明相談の継続
・県の産業振興施策との連携強化
●遠隔利用の充実
・在宅複写サービス・郵送貸出サービスの利用促進
神資研向け団体貸出の維持
・データベースの遠隔からのアクセス
・電子書籍の貸出(OPAC経由)
・電子ジャーナルの遠隔からのアクセス
<運営面・立地面>
●神奈川県立図書館と独立した運営の維持
●神奈川県と川崎市とで協議の上で、現在の資料を維持・発展させることのできる充分なスペースの確保
●県の産業政策との連携強化
(以上)
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