よいサービスを提供するには、利用者のニーズ・シーズを理解し、できるだけそれに沿う情報を見つけることが求められます。相手の立場や専門など背景を理解し要望を整理することや、インタビューやアンケートなどから言葉にはなっていない意見要望を引き出すことも重要です。情報と人とをつなぐにはどのようにしたらよいのでしょうか。

　特別講演会では、会議通訳・コミュニケーションのスペシャリストである井上久美氏に、通訳者としての情報活用コミュニケーション術についてお話いただきます。
　通訳においては、事前の限られた時間で背景や専門知識を収集理解し、その情報を活用して文脈を瞬時に判断することが必要です。また、正確かつ共感的に話し手のメッセージを聴いて受けとめ、聞き手に最も理解しやすいペースと、コミュニカティブな表現で語りかけることが、よい進行をもたらします。
　IT化が進むにつれ、面と向かって話をすることが下手になった人が急増しています。言語、発想、価値観も異なる多種多様な人々と異文化間コミュニケーションを実践している現役プロが、簡潔にも懇切丁寧にも、フォーマルにもインフォーマルにも、状況に応じて臨機応変に対応すべく、話し手や聞き手のコミュニケーション能力にかかわらず、言わんとしていることを受け止め、聞き手に理解してもらうために最善を尽くしている様子を、スリルと感動に満ちたエピソードも交えてお話いただきます。

　多くの皆様のご参加をお待ちしています。

＊この講演会は、神資研会員以外の方も有料（１,０００円）で参加することができます。神資研会員以外の方で参加を希望される場合は、事前にお申し込みをお願いいたします（会員の方のお申し込みは必要ありません）。
＊申込先：神資研事務局　　FAX　044-210-1146　（℡ 044-233-4537）または、神資研HPよりお問い合わせフォームにて、件名「5月例会参加希望」、お名前、電話番号、メールアドレスを明記の上、お申し込みください。