令和4年度 第2学期始業式 式辞
生徒諸君、おはようございます。いよいよ今日から2学期が始まります。始業式にあたり、放送ですが私より話をさせてください。
コロナ禍のなかではありましたが、夏休みを有意義に過ごすことはできましたか?様々な過ごし方のあった夏休みだったと 思いますが、多くの生徒が元気に登校してくる姿を朝みて、少し安心したところでした。
さて、生徒諸君は、「受験は団体戦」という言葉を聞いたことはありますか?これは、受験というつらい時期を乗り越えるのは、 ただ一人で黙々と机に向かっていても限界があって、モチベーションも続かないけれど、学校で友達とあってたわいもない話をしたり運動をすることでストレスを解消したり、勉強の進み具合を 伝えあったりして刺激をもらったりすることでつらい受験を乗り切るというものです。
わたしは、これはいわゆる「受験」に限ったことではないと思っています。いわせてもらうのであれば、「進路決定は団体戦」こう思っています。
今、三年生の就職希望の人たちは履歴書きや面接練習など就職に向けて日々全力で過ごしていることと思います。専門学校を目指している人も、大学短大を目指している人も、みんなこの夏を進路決定に向けて多くの時間を費やしたのではないでしょうか。
夏休みはどうしても、友達との交流が少なくなってしまい、他の友達の情報が入ってこなくて、不安になったり、逆に進路決定に向けて、特別な動きをしていなくても、あまり焦りを感じなくなってしまったりします。
それが、久しぶりに多くの人たちと会って、不安に感じていたことがみんなも同じで安心したり、逆にいろいろなことに手つかずであったことに焦って、進路決定に向けた動きを始めたりということもあるでしょう。そういった様々な刺激を与え・与えられるからこその団体戦なのです。文化祭が明後日からなので、あまりゆっくりしゃべっている時間もないかもしれませんが、いろいろと情報を共有しあって、互いに良い刺激を受けあい、それぞれの進路決定に向けて全力を挙げていって欲しいと思います。
団体戦は3年生だけで1,2年生は無関係かというと、そうではないと思っています。本校の場合、就職にしても進学にしても、ほとんどの人たちが推薦を受けて進路決定をしていきます。推薦を受け入れてくれるということは、野田中央高校の生徒だから、という判断が企業側なり、学校側にあるわけで、その判断はこれまでの長い積み重ねの成果であります。これは野田中央にとってとても大きな財産ですが、その財産を守っていくためには、すべての野田中央校生の努力が必要なのです。高校生らしくない 格好で電車の中で騒いだり、マナーに反する行為や乱暴な行為をしたりすれば、制服や校名の入ったカバンという看板を背負っているわけですから、そういう評判はいろいろな方面に伝わっていきます。そしてそういう評判が積もり積もれば、野田中央の生徒は採用しないようにしよう、指定校はやめよう、となってきます。また、時々学校に本校生徒の善い行いについて、感謝の御電話をいただくこともありますが、これが良い結果に結びついていくことはいうまでもありませんよね。
生徒諸君一人一人が自覚を持ち、野田中央という看板を金看板に持ち上げ、互いに切磋琢磨して進路実現にまい進していってくれることを期待しています。
もう一つコロナのことです。昨日のメールにも書きましたが、この夏休み期間中だけでも、60人を超える生徒諸君がコロナウイルスに苦しめられました。オミクロン株は、症状はあまり重くないということですが、若い人は高熱が出るケースが多いように思います。また、たとえ症状が軽かった場合でも、貴重な夏休みを10日前後も家から出ることができなかったのは、とても辛かったことでしょう。
千葉県全体でみるとここ数日減少傾向ですが、新学期が始まると感染が拡大されるとの見込みもあります。こういった様々な状況をふまえて、文化祭一日目の発表時間を12時までとしました。生徒諸君が楽しみにしていた文化祭を縮小せざるを得なかったこと、申し訳なく思っています。来週には体育祭、来月初めには芸術鑑賞会や長距離徒歩も予定されています。これらの行事が中止としない ためにも、このような措置をとったこと、どうか理解してください。
2学期は1年の中で一番長い学期となります。さっきもいった行事に加え、部活動の新人戦、修学旅行など様々な体験の場が待ち構えています。コロナの制約があるかもしれませんが、それ ぞれの行事を有意義なものとなるよう、生徒諸君が全力で取り組んでいってくれることを期待しています。