2013/07/19 | 1学期終業式のあいさつ | | by サイト管理者 |
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明日からの夏休みを前に、皆さんがこの1学期をどう過ごしたかを振り返って見てください。充実した日々を送ることができたでしょうか。昨日、この学期の総決算ともいうべき成績会議が開かれ、先生方から皆さんの学習状況を詳しく報告していただきました。全体としては、まずまずの結果でしたが、中には努力を怠ったとしか思えない人や、生活のリズムを崩して遅刻や欠席が増えてしまった人がいたことは、大変残念に思います。心当たりのある人は、この結果を二学期へ引き継がないよう、しっかりと反省し、夏休みを使って気持ちの立て直しを図ってください。
さて、4月の始業式で述べた、人生をフルスイングした高畑導宏さんの話を皆さん覚えていますか。「夢はかなう、希望は達成できる。」「あきらめず自分の夢実現のため努力を怠らぬよう、やればできる。」「皆さんもフルスイングしょうじゃありませんか。」また、「新たな気持ちでいる皆さん、自分の目標を設定し、さらに自分を高めてほしい。」と、話をしましたが、自分の目標に向かって努力しましたか。
学校は「楽しく」なければいけないと思いますが、「楽」であってはいけないと思います。勉強も部活動も本気になってやれば、必ず良い成果がでます。努力は裏切りません。マラソンのオリンピック選手の谷口浩美選手が、言葉の玉手箱で「夢なき者、努力なし。努力なき者、成果なし。成果なき者、感動なし。」と言っています。 これは、夢を持っていない人は努力することをしない。 努力することをしない人は、成果を期待することはできない。成果・結果を出せない人は、感動を体験することができないということです。
英語の格言に「幸運は、準備している人のところにに訪れる。」というものもあります。幸運を勝ち取ることは、精一杯頑張っていることが前提になっているのです。
また、居合道では、「居合抜き」というものがあります。これは刀を抜くと同時に相手に切りつける技を練習して、相手よりも早く刀を抜き、早く切りつけることを訓練するものです。この居合抜きに関する教えに「勝負は鞘の内にあり。」という言葉があります。つまり、刀を抜いたその瞬間には勝負はついてしまっているのです。勝つか負けるかは、刀がまだ鞘の中に入っている時にあり、その時こそ大事なのです。
3年生がこれから迎える、大学入試や就職試験に当てはめてみると、試験場で問題用紙を前にした時には、すでに勝負はほぼ決まっているということになります。本当の勝負は、それ以前の日頃の勉強の努力にあるのです。すなわち、「勝負は夏休みにあり!」です。
明日からの44日間は、自分の計画でどうにでもなる時間です。この夏を大学進学にかける人、夏休みの部活動の練習を秋からの大会につなげる人、文化祭の準備に余念がないひと、学校の勉強ではできなかった研究をしたりする人、等々、さまざまだと思います。いずれにしても、確かな心構えを持っているかどうかが、それが分かれ目です。「やるぞ!」という心構えと気合いを持って臨んでください。
最後に、第1に健康に留意すること、第2に事故などにも巻き込まれることのないように充分注意して、後悔しない、有意義な夏休みを送ってください。特に交通事故には注意してください。
くれぐれも夏休みがなんとなく終わってしまったということでなく、自分を見つめ、自分を鍛える機会となるよう、計画的に日々を過ごしてください。
「夢なき者、努力なし。努力なき者、成果なし。成果なき者、感動なし。」
そして、良い意味で、ひとまわり大きくなった生徒として、二学期の始業式には、皆さんとこの場で元気に会えることを楽しみにしています。