冬の寒さもようやく終わり、春の暖かさが続き、文字通り桜の花が満開に咲き誇る季節となりました。
本日ここに野田市立北部中学校校長島津孝行様、本校同窓会会長木名瀬訓光様、本校PTA会長横川一秀様、をはじめ多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに平成二十九年度千葉県立野田中央高等学校第十二回入学式を挙行できますことは、私ども教職員にとりましても誠に光栄であり、この上ない喜びでございます。御臨席いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
三六八名の新入生の皆さん、入学おめでとう。私たち教職員一同、心から入学を歓迎するとともに、皆さんの今日から始まる野田中央高校での日々が充実した三か年となり、希望溢れる楽しい日々になることを念願しています。
本校は、平成十八年度に旧野田高等学校と旧野田北高等学校が統合し、野田中央高等学校になりました。その名のとおり、野田市にある公立高等学校の中で中核の高等学校となるよう地域社会から期待されて誕生した学校です。統合して早十年を過ぎ、一つの歴史と伝統を築いてきました。その歴史の上に立ち、新たな飛躍を目指すべき大切な時期に入学した生徒であることを自覚し、本校発展のために互いに切磋琢磨し、大いなる成長を遂げてほしいと思います。
さて、本校の校訓は、「自律」「理知」「情熱」の三つであります。具体的には、学習活動に一生懸命取り組んで知識を身に付け・知恵を磨き、行事その他の教育活動に情熱的に取り組む高校生活を送る。そういう高校生活が可能になるよう自分で自分自身をコントロールする力、自分で自分の言動の間違いに気付き自律していく力を身につける。これを生徒個々に求めています。この校訓実現のために本校では学習指導・生徒指導・部活動指導においてきめ細かな指導・丁寧な指導を行っています。
現代は生涯学習の時代です。勉強は学校にいる間だけでなく学校を離れてからも続けなければならない時代です。学校は、一生を通じて勉強を続けていくための基礎、言わば「生涯学習の基礎」をしっかり身につけるところです。そのためには、単に教えられたことを丸暗記するだけでなく、考える力、表現する力、他人とのコミュケーションを図る力が必要です。そのような力を確実に身につけるのは、毎日一定の時間きちんと机の前に座って勉強を続けられる体力と集中力、心の強さが必要です。このような知力・体力・心の強さを身につけるためには、何と言っても規則正しい生活習慣が不可欠です。新入生の皆さん、今日の入学を機に今まで以上に努力してみてください。
さらに、本校を卒業した後には、進学するにしろ就職するにしろ、いずれは本校で学んだことを生かして、社会に貢献できる人材になってほしいと私たち全職員は願っています。そのために本校では、社会に出てから誰にでも求められること、『時間を守る』『ルールや規則を守る』『義務や責任を果たす』ということを皆さんに求めていきます。これは、先ほどの校訓を、日々の生活に当てはめ、具体的に表現したものです。三年後に新入生の皆さんが立派に成長し、地域社会に貢献できる逞しい有為な人材となるよう本校の先生方は温かくも厳しい指導をしていきます。「学校は心と体を鍛える所です。」高校生活の中で一段も二段も自分自身を成長させることを目指し、学習活動や部活動など全ての教育活動に一生懸命に取り組む皆さんの活躍を大いに期待します。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。お子様にとって高校の三年間は、人生の方向を決定する大事な時期であり、悩み・苦しみの大きい時期でもあります。私ども教職員一同、誠心誠意全力を尽くしてまいりますので、保護者の皆様には、本校の教育方針をついて格段の御理解をいただき、御支援、御協力を賜りますようお願いいたします。
新入生の皆さんの輝かしい成長と、限りない発展を心から祈念して、本日の式辞といたします。
平成二十九年四月七日
千葉県立野田中央高等学校
校長 武井信一