おはようございます。
2学期を振り返ると異常気象の学期でした。夏は高温が長く続き、40度を超えた地域もありました。想定外のゲリラ豪雨や竜巻、そして超大型の台風があり、多くの地域で多数の人々が多大な被害に遭われました。また、秋は紅葉が見られないうちに冬到来の天候となっております。これらは、地球の温暖化により、海水の温度の上昇の結果だそうです、来年からは、これらのことが想定の範囲内となると言われています。
学校に話を戻します。1年で一番授業日数が多く、体育祭・文化祭と学校行事も多かった2学期も今日で最後を迎えます。2学期は、新たな思い出で、勉強に部活動にいそしみ、まさに「実りの秋」となったでしょうか。今すぐ成果が現れることはないかもしれませんが、真剣に取り組み、培ったことは必ずそれぞれの成果につながるものと確信しています。部活動で言えば、練習は「うそをつかない」です。
2学期を振り返って見て、それぞれどうだったでしょうか。
勉強に部活動に、そして学校行事に一生懸命に取り組んだ人は、達成感・充実感そして感動を十分に味わえたことと思います。私自身も、40キロ長距離徒歩は達成感があり、到着後の保護者からの豚汁は親の真心が伝わり、おもてなしの心を頂きました。
さて、昨日成績会議があり、皆さんの学習を中心にした学校生活について、担当の先生から報告がありました。一生懸命頑張っている人も多数います。中には、今一つ自覚を持って学校生活を送ったほうが良い人もいるようですが、皆さんがそれぞれの場で頑張り、成果をあげたのではないかと考えています。この後HRで担任から話があると思いますが、良く聞いて3学期からの学校生活に生かしてください。
2013年もあと少しでおわります。こうした節目のときは、これまでを反省し新しい目標を立てる良い機会です。そこで、「本気になれば何かがかわる」という内容で、二人の話をしたいと思います。参考にしてください。
一人目は、後藤静香(せいこう)さんの言葉です。大分県出身の社会教育家で昭和44年に亡くなられ方です。
「本気ですれば たいていの事ができる。 本気ですれば何でも面白い 本気でしていると 誰かが助けてくれる 人間を幸福にするために 本気で働いているものは みんな幸福で みんなえらい」という言葉です。
社会の変化にともなって「本気で何かをやる」「本気で何かに取り組む」ということが、「何か照れくさいようなこと」あるいは「何か格好悪いようなことをしている」というようにさえ誤解している風潮が社会全体にあるようにかんじられます。
勉強にしろ、部活動にしろ、本気で取り組む姿に、見ている人は心うたれます。 真剣な姿勢に、感動を受け声援を送ります。その声援が力となり、気持ちがさらに奮い立ちます。そして行動に勢いがうまれてきます。また、本気は気力を引き起こします。気力は奇跡をもたらす力です。そして、本気な姿は周囲の力を引き寄せます。自らの力と一緒になって、新しい道を切り開いてくれます。
二人目は、元マラソンのオリンピック選手であり、平成3年の世界陸上選手権大会で金メダルを獲得した 谷口浩美さんです。この方は、バルセロナのオリンピック大会マラソン競技で、先頭集団につけていた22・5キロ地点、給水のときに左足のかかとを後続ランナーに踏まれ、転倒したのです。そのとき、シューズも脱げてしまいました。瞬時に彼は靴を取りにもどり、給水のボトルを取ると、再び走り始めました。約30秒のロス…。150メートル以上の遅れは致命的でした。ただ、彼はあきらめずに走ったのです。結果は8位入賞。「こけちゃいました」はレース後、テレビインタビューを受けたときの最初の言葉でした。
谷口選手が、著書「雑草のごとく 転んでも踏まれても立ち上がれ」の中で「夢なき者 理想なし 実行なき者 成果なし 成果なき者 喜びなし」と言っています。これは、夢を持っていない人は努力することをしない(努力しようとする力が、自分の中から湧き出てこない)、実行(努力)することをしない人は成果を期待することはできない、成果・結果を出せない人はまた、喜び(感動)を体験することもできない、ということです。
生徒諸君。2学期が終わり3学期への準備をする今、この1年の自分を静かに振り返り、新しい年への決意を固めるために、二人の言葉をかみしめてください。
終わりに、いよいよ冬休みに入りますが、今後寒さが厳しくなりそうです。風邪をひかないように十分健康に気をつけ、家の手伝いもしっかりやって、事故のないように、そして一回り大きくなった生徒として、新年1月に会いましょう。