令和5年度 第一学期始業式 式辞
いよいよ今日から新年度が始まります。3年生の諸君はいよいよ最終学年となり、野中のリーダーとして、学校をけん引していかなければいけない学年となります。
また、2学年の諸君は、後輩ができ、彼らの模範であり、あこがれである存在とならなければいけない学年となります。昨年度までとは、少し違った立場になってくるわけです。どうかみなさん、昨年とは違った自分のポジションをよく自覚して、日々の学校生活を送ってください。
さて、昨年度のこの場、一学期始業式で私は、挨拶は大切、という話をしました。私自身の顔が売れたというか、私がだれなのか、ということがわかったこともあるのかもしれませんが、日を追うごとに挨拶を交わしてくれる生徒諸君が増えていったように思います。元気に挨拶を返してくれると、とても嬉しく、元気をもらえます。挨拶にはそういう力があるのだと思います。どうか、皆さんどうしでも元気よく挨拶を交わして、お互いにエネルギーを与えあえるような雰囲気を作っていってくれればと思います。
今年度の始まりにはどんな話をしようかと考えてきましたが、生徒諸君だけでなく、先生方にもお話したこと、伝えたい言葉を用意してきました。それは
「時を守り、場を清め、礼をただす」というものです。有名な言葉なので、中学校でも聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
時を守り、とは時間を守ること、つまり時間に遅れない、遅刻をしないということはもちろんですが、提出物の期限を守ったり、もっと大きな視点で考えれば、夏休みに入るまでに進路を決めるとか、3年生になるまでに資格をとるなど、計画立てて日々をすごしていく、ということです。
場を清め、とは掃除をしっかりやろう、学校をきれいにしよう、ということです。整えられた環境の中に身をおくということは、例えば集中力を増したり、効率的に物事を送れたり、様々な良い点があります。自分の身の回り、例えば自宅での机の周りなども含めきれいな状況を維持できるよう努めて欲しいです。
最後の礼をただす、ですが辞書で「礼儀という言葉」を調べると「人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式」とあり、先ほど話した挨拶をしっかりすることもそうですが、今皆さんがそうであるように、その場にふさわしい恰好をする、服装や頭髪の決まりを守るということも含め、常識やマナー、決まりを守ることを意識して欲しいです。
いずれも、日ごろから先生方が様々な機会に皆さんに伝えていることです。これら三つに共通していることは、社会に出ていくうえで必要なものということです。
堅苦しいことをいうな、と思う人も多いとおもいますが、社会にでていく直前のみなさんにとっては、きちんとみにつけていかなければいけないことなのだということを、是非ここで再認識してほしいと思います。
学校生活全般を通じてということでもありますが、特に学校に登校するときや帰るとき、先生方と話をしたり職員室や研究室に来るときには、特に意識をしてほしいです。
この4月から、混雑している電車の中や、医療機関等を訪問する場合などを除いて、原則マスクの着用は求められなくなりました。節度ある行動は必要ですが、ようやく互いの笑顔を見て喜び合える時がやってきたということです。すぐには変わらないと思いますが、少しずつ新しい環境に慣れていって欲しいと思います。
ただ、健康チェックは忘れずに続けることと、なかにはマスクを外すことに抵抗がある人もいることを忘れないで欲しいとおもいます。生徒一人一人は様々な事情を抱えているわけですし、3年間のコロナ生活が形作った価値観は一朝一夕には変わるものではないのです。このことを踏まえ、これから始まる新しい学校生活を満喫してほしいと思います。
私からは以上です。