令和3年度 入学式式辞 令和3年4月7日
春の光が満ち溢れ木々が伸びやかに芽吹くこの佳き日、千葉県立野田中央高等学校、第16回入学式の挙行に際し、本来であれば御来賓の方々の御臨席を賜るところではありますが、感染症対策の関係で御遠慮いただくことにいたしました。
ただ今入学を許可した310名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。
皆さんが期待に胸をふくらませて今日の日を待ち望んでいたように、我々教職員一同も皆さんがこの野田中央高校のメンバーに加わることを心待ちにしておりました。
平成18年に野田と野田北の両校が統合し、誕生した野田中央高校も、皆さん方で
第18期となります。野田市内の中核を担う公立高校として、両校の歴史を受け継いだ本校は地域の期待を集めつつ確かな歩みを進め、伝統を築いてまいりました。
野田中央の校訓は「自律・理知・情熱」です。自らを律する意思と理性そして熱い行動力を持って、学習や学校行事、部活動などに一生懸命取り組み、本校発展のために力を尽くしてください。今後の皆さんの活躍を大いに期待しております。
令和という時代、日本はグローバル化、デジタル化、少子高齢化など、大きな社会変動のただ中にあります。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって日本はもとより全世界にその甚大な影響が波及しており、社会経済への大打撃はもはや避けられないという未曽有の事態が続いています。まさに先行きが不透明な時代、激動する社会の中を皆さんは力強く生き抜いてゆかなければなりません。
そのために身に付けるべきものは「学ぶ意欲と学ぶ習慣」です。勉強は辛いものという先入観を捨てましょう。私は皆さんに勉強を好きになってもらいたいと思います。生きていく上で学ぶことは欠かせません。勉強に限らず部活動もそして将来就く職業、仕事も学ばなければ一つ上の段階には登れない。学ぶことによって、それを自分のものにすることによって、少しずつ着実に世界は広がっていきます。
繰り返しになりますが勉強を苦しいものと思わないでください。野田中央の先生方は皆さんが勉強を好きになるような楽しい授業を展開してくれています。そして、授業を楽しむためには受け身ではだめです。自らが主役になる、主体性をもって取り組む必要があるのです。
野田中央という大きな舞台で大勢の仲間と共に切磋琢磨しながら、また地域社会との交流の中から様々なことを積極的に学び取り、自分を高めていってください。
結びに、保護者の皆様方、お子様の御入学誠におめでとうございます。これからの3年間、私共教職員一同は一丸となって、お子様が将来社会を担うものとしての成長を遂げられるよう最大限の努力をいたします。教育活動においては学校、家庭、地域の連携・協力が欠かせないものとなっております。どうか本校の教育方針を御理解いただき、温かい御支援・御協力のほどをよろしくお願い申し上げます。
新入生の皆さんにとって、野田中央での高校生活が輝かしく充実したものになることを心から願い、式辞といたします。
令和3年4月7日
千葉県立野田中央高等学校 校長 富 樫 明 子