野田中央高等学校のみなさん、改めましておはようございます。この春に新たに着任しました、校長の松田です。野田中央高校は 今年で17年目を迎えますが、その前にもそれぞれ野田高校として野田北高校として長い歴史をもった学校です。他の先生方や みなさんとともに、その伝統に恥じない学校としていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
私の前任校は柏市にあったので、去年は毎日七光台の駅を通過していて、木々の向こうにみえる野田中央の校舎や、野田中央校生をよく見ていました。部活の道具でも入っているのでしょうか、パンパンになったカバンをもって、とてもにこやかで、さわやかな印象の生徒の多い学校、それが私の野田中央にもっていた印象でした。
4月1日に着任し、校内を巡ってみましたがいくつかの部活動の生徒に出会いました。とても元気よく挨拶してくれるその声に、私がもっていた印象は間違ってなかったなと思ったところでした。
そこで、挨拶について少し話をしてみたいと思います。元気よく挨拶をすると、なんとなく気持ちがよくありませんか?されたほうはもちろん気持ちいいのですが、したほうもいい気持ちになるということは、ちゃんと根拠があるそうです。ここにいる みなさんの多くがカラオケに行ったことがあると思いますが、思い切り声をだして歌を歌うと気持ちがいいですよね?大きな 声をだすことで、ホルモンが分泌され、気分が高揚したり、集中力が増したりするのだそうです。砲丸投げやハンマー投げの 選手が投げる際に大きな声をだしたり、卓球の選手がスマッシュが決まった時などに、「っしゃ!」とか「サー!」、ユニークなのだと「チョレイ!」みたいな声をだしたりするのも同じことによります。
もう一つ、こちらがより大切だと思いますが、大きな声を出して挨拶をするとき、どんな気持ちですか?なんとなく晴れがましいような気持ちになりませんか?挨拶をするという行為は、自分がここにいるよ、ということの何よりの表現なわけで、それを大きな声でできる、ということはとても誇らしい行為ではないかと思います。
挨拶は、人が社会で生きていく限り、欠くことのできないもっとも基本的な行為です。みなさんはやがて社会に出ていくわけですがその時にまず気を付けなければいけないことが、挨拶でしょう。人との出会いと別れ、朝のおはようと夕方のさようなら、夜のおやすみなさい。すべては挨拶で始まり、挨拶で終わります。でも、それは相手に対しての礼儀、というだけではなく自分自身の気持ちを高め、自らを誇るためにも行うのだ、ということを忘れないでください。今日、これから新しいクラスで新しい出会いが始まります。友達同士では、「よう!」だったり「じゃぁね」だったりするかもしれませんが、それでももちろんOK。無言だけはやめてほしいと思います。元気なあいさつで相手や自分をハッピーにして、これからの1年間、素晴らしい高校生活を作っていってほしいと思います。
残念ながらコロナ禍は現在進行形です。本年度もマスクは手放せそうにありませんが、コロナ対策はある意味コツのような ものです。つまりは、マスク無しの会話をしないことと、こまめな手洗い、これだけです。でもこれをしっかりと守れるか守れないかで、感染確率は大きく変わってきます。明後日から昼食が始まると思いますが、黙食もその一つです。これから予定されている行事をしっかりとやっていくためにも、みなさんの協力をぜひよろしくお願いします。
いよいよ野田中央の令和4年度が始まります。期待と不安が入り混じる季節ですが、場合によっては不安が先に立ってしまうかもしれません。そんな時は、ぜひ周りの人を頼ってください。友達や家族、担任や顧問の先生、知っている人には相談しにくいという人はSNSを使った相談方法もあります。どんな方法でもいいので、自分の中にため込まず、話してみてください。話すだけですっきりする、ということもあるのですから。
今年一年、野田中央高校が全生徒の笑顔と笑い声にあふれる学校となることを期待して、私からの最初の挨拶とします。